歴史的一歩!タイ内閣が医療大麻合法化法案を承認

タイ内閣が新麻薬法案を承認

2018年11月13日、プンナカン総理府報道官は、閣僚会議(議長:プラヴィット・ウォンスワン副首相兼国防大臣)が大麻の医療および研究領域における使用規制を緩和する新麻薬法案を承認したと発表しました。今後、国民立法評議会(National Legislative Assembly、タイにおける国会)に法案が戻され、評議会にて審議される見通しです。

本法案は、施行から5年間はタイ保健省の管轄となります。

本法案の発議者の一人であるソムチャイ・サワンカーン氏は、法案を通過させる準備はあるが、外資製薬会社から大麻関連治療の大量の特許申請があったことが判明しており、これらの特許は現行法では違法であるため、特許や知的財産権の取り扱いについて更なる議論が必要との見解を示しています。

今回対象となるのは、大麻(カンナビス)とクラトム(Kratom)です。クラトムとは、東南アジアに分布する木のことで、その葉は、鎮痛剤・興奮剤・麻薬として使われており、医療用には適切な使用が必要とされています。

大麻(カンナビス)の所持量、医療用途や対象となる傷病などには保健省の監視の下、厳格なルールが設けられる見込みです。栽培・調査研究・試験・販売、いずれにおいても、指定の場所や方法が厳しく決められ、使用についても専門家の指導の下のみ許可される見込みです。

なお、今回の内閣承認を受け、Tima Japan独自で、タイにおける医療大麻推進運動のリーダーであるチョパカ氏にインタビューしたところ、「今後、どういったタイムラインで合法化を進め、法案をしていくのかなど懸念は残るが、今回の内閣承認は大きな一歩だ。議会でも否決される可能性は少ないだろう。」とコメントをいただいた。

東南アジア初の医療大麻合法化はさらに現実味を帯びてきました。今後の動きについても随時レポートしていきます。

 

 

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